Citations:降伏

Japanese citations of 降伏

• 1906, 石井研堂, 元日の釣:

  客の此一言は、薪に加へし油の如く、主人の気焔をして、更に万丈高からしめ、滔々たる釣談に包囲攻撃せられ、降伏か脱出かの、一を撰ばざるべからざる応報を被る種となりしぞ、是非なき。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1909, 泉鏡太郎, 神鑿:

  悪魔は今其の肉を欲する、血を求むる……仏が鬼女を降伏してさへ、人肉のかはりにと、柘榴を与へたと言ふでは無いか。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1916, 森鴎外, 渋江抽斎:

  鬼は降伏して被っていた鬼面を脱いだ。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1921, 芥川龍之介, 将軍:

  「万歳！　日本万歳！　悪魔降伏。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1927, 折口信夫, 若水の話:

  降伏の初めの誓詞も、此寿詞である。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1929, 石原莞爾, 戦争史大観:

  病気回復後、大王はザクセンを回復せんと努力したが、十一月二十一日その部将フンクがマキセン附近でダウンに包囲せられて降伏し、墺軍はドレスデンを固守し両軍近く相対して冬営する事となった。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1931, 坂口安吾, 竹藪の家:

  と――なほも図に乗つてカチンと身構え、おでこを光らせていい気持の総江の顔へ、降伏のしるしに笑ひを残し、わざと――這這の体をしてバタバタと跫音高く、駄夫は二階へ駈け登つた。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1932, 岡本綺堂, 西瓜:

  私もいつか彼に降伏してしまったのであった。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1936, 海野十三, 雷:

  斯くして、皮相なる科学は、遂に深刻なる人間性の前に降伏した。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1937, 岡本かの子, 金魚撩乱:

  しかし、彼は弱る心を奮い立たせ、いったん真佐子の影響に降伏して蘭鋳の素朴に還ろうとも、も一度彼女の現在同様の美感の程度にまで一匹の金魚を仕立て上げてしまえば、それを親魚にして、仔に仔を産ませ、それから先はたとえ遅々たりとも一歩の美をわが金魚に進むれば、一歩のわれの勝利であり、その勝利の美魚を自分に隷属させることが出来ると、強いて闘志を燃し立てた。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1940, 岸田國士, レオポール三世の悲劇:

  それにしても、一旦英仏に援助を求めともかく連合軍の協同作戦に参与しながら、われに利あらずと見て、国軍降伏の挙に出るといふことは、味方からいくら不信の謗を受けてもしかたがない。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1942, 国枝史郎, 日本上古の硬外交:

  戦果は是ばかりでなく、当時朝鮮半島は、新羅、任那、高麗、百済の四つの邦に分かれていたのであったが、その中の最強を以て目せられていた新羅が、このように早く降伏したところから、他の三つの邦も降を乞い、神功皇后様師を興こされて以来僅か三ヶ月で朝鮮半島全部を完全に日本の有に帰せしめたことであって、このように神速の外征は世界の歴史に在っても稀有のことといってよいのである。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1945, 河上肇, 小国寡民:

  大国衆民、富国強兵を目標に、軍国主義、侵略主義一点張りで進んで来た我が日本は、大博打の戦争を始めて一敗地にまみれ、明九月二日には、米国、英国、ソヴエット聯邦、中華民国等々の聯合国に対し無条件降伏の条約を結ばうとしてゐる。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1947, 太宰治, 斜陽:

  私たちが、東京の西片町のお家を捨て、伊豆のこの、ちょっと支那ふうの山荘に引越して来たのは、日本が無条件降伏をしたとしの、十二月のはじめであった。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1948, 宮本百合子, 偽りのない文化を:

  日本が降伏して、日本の民主化がいわれはじめた。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1949, 永井隆, 長崎の鐘:

  米国大統領は曩に名誉ある降伏に関する十三ヶ条の概略を諸君に述べた。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1950, 三好十郎, 殺意（ストリップショウ）:

  それは敗戦であり、降伏だ。

  (please add an English translation of this quotation)

• 1952, 北大路魯山人, 握り寿司の名人:

  東京のうなぎにかかっては、大阪の原始焼きは無条件降伏せねばなるまい。

  (please add an English translation of this quotation)